ベトナムの独自の文明を築いた、ヒンドゥー教を信仰する、チャンパ王国。その王国が繁栄した時代に創建されたポー・クロンガライは、13世紀末に建造された遺跡である。1151年から1205年にチャンパ王国を統治した王を称えるものだ。この王は、カンボジアのクメール軍がこの地に侵攻した来た時に、戦火を交えずに平和的解決をした。
ポー・クロン・ガライには3つの塔がある。それぞれの塔にはヒンドゥー文化の彫刻がきめ細かく彫られており、一番大きな塔(カラン)の外壁には、6つの腕を持つヒンドゥーの神、シヴァ神の彫刻がある。ガランの中には、シヴァ神の乗り物である牛、ナンディンの像がある。ナンディンは豊作のシンボルとされ、現在でもポー・クロン・ガライ周辺に住む人々が、像の前にハーブやアレッカナッツを供え、豊作を祈っている。
カロンの内部の下には、ムカリンガという像が祀られている。ムカリンガとは、王とシヴァ神が一体化したものをさし、当時の王が英雄的存在ということがわかる。
詳細情報
営業時間 | 7:00~21:00 |
入館料 | 無料 |
その他 | 定休日 なし |
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