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建築から見るベトナムのフランスからの影響

ベトナムは、いくつかの国の支配を受け1975年9月2日に独立を果たしました。

ベトナムの支配の歴史を大きく見ると、1000年前以上は中国からの支配、そして1876年から1955年までフランスの植民地支配を受けていました。

ベトナムのいたるところにフランスの影響を受けた数々の建築物があります。

この記事では、フランス様式の有名な建築物をご紹介します。

 

 

北部(ハノイ)編

ハノイ大教会   1886~1900初頭

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1886年に仏教寺院の跡地に建てられ、現在の様式は1900年初期にできたものです。

ハノイ大聖堂は、1882年にハノイがフランスに占領されたときに、フランス人によってデザインされ、1886年に仏教寺院の跡地に建立されました。

ゴシックスタイルでフランス・パリの教会をデザインして造られました。

1887年にハノイ大聖堂完成後、初めてのクリスマスを迎え、ハノイに住んでいたクリスチャンが教会へ訪れハノイ大聖堂の歴史が始まりました。

現在では、クリスチャンだけではなく、多くの若者や観光客が訪れて賑わいを見せています。

教会の周りには、目を引くお土産屋や西洋風のレストランがあります。

教会の外観は、100年以上の歴史を感じさせるほど黒ずんでいますが、中に入ると一変して、色鮮やかなステンドグラスが飾られ、荘厳な美しさに驚きます。

毎日行われるミサの時間に訪れば、誰でも中へ入ることができます。

 

 

 

オペラハウス  1911

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス植民地時代に約10年かけて1911年に完成した、オペラハウス。

2人のフランス人建築家が、パリのオペラ・ガルニエを模してデザインしました。

高さ34m、総面積2600㎡の大きなオペラハウスでは、コンサートなどが現在でも行われています。

残念ながら、観光客は屋内に入り見学することはできませんが、コンサートなどが行われる日の夜には、建物がライトアップされます。

 

 

 

中部(ダナン)

ダナン大聖堂   1923

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1923年に建造され、ピンク色の外観でベトナムの中で最もユニークな教会の一つと言われています。

ダナン大聖堂は、ダナン地域の唯一の教会であるため、ダナンに住むカトリック教徒がミサの時間に集まり、多くの人でにぎわいます

 

 

 

南部(ホーチミン)

中央郵便局  1886~1891

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーチミン市の中で最も古い建造物の一つ。

1886年から1891年の間に造られ、フランスの建築様式が色濃く残っている。

イエローの外観が特徴的で、中に入ると、100年前から変わらない豪華な家具類、華麗なタイル張りの床、吹き抜けた天井、レトロな電話ボックスがある。

見どころは、フランス語で描かれた、1892年のサイゴン(現:ホーチミン市)の地図と1936年のベトナムとカンボジア間の電信網の地図です。

現在でも運営されている中央郵便局で、ベトナムでしか手に入らない絵葉書を送ることができる。

 

 

 

サイゴン大聖堂  1863~1880

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーチミン市の街中でひときわ目を引く、赤色の優雅なたたずまいのサイゴン大聖堂。

フランス領であった1863年から1880年の間にフランス人建築家によって建造されました。

約60mの高さを誇る二つの尖塔、中に入れば美しいステンドグラスが幻想的な世界を作り出しています。

フランスのネオゴシック様式のデザインは、当時のサイゴン(現:ホーチミン市)にフランス文明とキリスト教の支配力を示すために意図的に建造されました。

建造当時、サイゴン大教会は世界中のフランス領土の中でも最も美しい教会であったそうです。

サイゴン大聖堂の建造に使用された材料はすべてフランスから輸入されたものです。

建造から、100年以上たつ今でも、都市開発が進むホーチミンの街中に赤色のレンガが異空間を点創り出しています。

 

 

 

サイゴン市民劇場   1898

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホーチミン市の最も有名なランドマークの一つです。

1897年にフランス人建築家によってデザインされました。

1955年に南ベトナムの国会議事堂として利用され、それ以来、何度かの改装を経ました。

現在は国内外からのイベント会場として使用されています。

 

 

 

人民委員会庁舎  1908

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス植民地時代の1908年に建造され、フランスの市役所として使用されていました。

現在は、ホーチミン人民委員会の本部として使用されています。

この豪華な装飾の人民委員会庁舎は、フランスの『ホテル・ド・ヴィラ』を模して造られ、当時の名称も同じであったそうです。