1802年から1945年までベトナムの王朝であったグエン朝の第12代皇帝、カイディン帝の帝陵である。カイディン帝が生存している1920年から建造が始まり、彼の死後の1931年に完成した。11年もの歳月をかけて造られたカイディン帝陵は細部まで細かくデザインされている。特にカイディン帝自身は、西洋の文化に関心があり、帝陵は東洋と西洋の建築様式が複合されており、グエン朝の皇帝の中でも異例の帝陵を建造したのである。
カイディン帝陵の内部には、実寸大のカイディン帝の像があり、その地下9mに彼の遺体が眠っている。歴代皇帝の中で唯一埋葬場所がわかっている。
カイディン帝は、長い間フランスに住んでいたこともあり、西洋文化に興味を持っていた。その結果、ベトナム国民からはフランスの操り人形だと非難されていた。そのような非難を払拭し、権威を取り戻そうとしたが、どの政策もうまく行くことはなかった。
一方で、カイディン帝の服や帝陵のデザインは自らが行ったことから、そのセンスは今なお評価され、優れた政治指導者ではなかったが、優れたデザイナーであったと称賛されている。
詳細情報
営業時間 | 7:00~17:30 |
入館料 | 大人 10万ドン/子供 2万ドン |
その他 | 定休日なし |
ツアー
世界遺産フエ&郊外史跡巡り1日観光
料金:125ドル~
時間:約9時間30分(8:00~17:30)