皆さんはベトナムの特産品は何かご存知ですか?
実はでベトナムはコーヒー豆の一大産地なのです!
その生産量は世界2位で、1位はブラジル、3位はコロンビアです。
世界2位のコーヒー豆生産量を誇るベトナムですが、意外とその事実を知られていません。
その理由は、ベトナム産のコーヒー豆はロブスタ種という品種であるからです。
コーヒー豆は、アラビカ種とロブスタ種に分けられ、日本のカフェなどで飲むコーヒーはアラビカ種です。
アラビカ種は、ブラジルやコロンビア産がほとんどです。
一方で、ロブスタ種は缶コーヒーや粉末コーヒーなどの廉価な商品に使用されるため、産地はどこなのか気にすることが少ないと思います。
そのため、ロブスタ種のコーヒー豆の生産量がほとんどなベトナムコーヒーをご存知ない方が多いのだと思います。
ベトナムコーヒーの特徴
それでは、ベトナムコーヒーはどんなものなのでしょうか?
ロブスタ種は、味が濃く、苦みが強いのが特徴です。
そのため、甘いコンデンスミルクを混ぜて飲むのが一般的で、甘すぎると感じる方もいると思いますが、苦いのが得意じゃない方は好きなのではないでしょうか。
ベトナムコーヒーの飲み方
コーヒーグラスの上に載っているのは、ベトナムオリジナルのフィルターです。
このフィルターの底には細かい穴が開いており、ゆっくりと時間をかけて抽出していきます。
ベトナム人はこの待ち時間の間に談笑を楽しみます。
冬の時期は、抽出時間の間に温度が冷めてしまいがちですが・・・
そしてグラスの下のあるのがコンデンスミルクで、抽出後によく混ぜて、甘いベトナムコーヒーの完成です。
ベトナムにコーヒーが普及した歴史
ベトナムは、1882年から1955年までフランスの植民地でした。
フランスは皆さんご存知の通り、カフェ文化の国ですよね。
彼らは、植民地であるベトナムでフランスに輸出をするようにコーヒー栽培を行わせます。その際、栽培が難しいアラビカ種に対して、比較的簡単なロブスタ種の栽培を行いました。
ちなみにベトナムのコーヒー豆の特産地は、中部地方の高原地域、バンメトートというところです。
この地はコーヒーの文化が深く根付いており、バンメトートに住む少数民族によるM’Jor Coffee Ceremonyというコーヒーの式典が2年に1度、3月に行われます。
カフェ文化の伝播